素直バカにはなるな
人間、素直が一番!!!
こんなセリフを多くの人たちが言う。特に教える立場にいる人が言う場合が目立つ。
僕の通って塾でも、講師がたびたび
「〇〇は素直だから、成績もすぐに伸びるよー」と言っているのも、よく耳にした。
たしかに、教える側としては素直な相手の方が、教えやすいし、なにより気分が良いだろう。
自分も塾のバイトをしていて、教える生徒がいかにも聞く気ナシ!って態度をしていると「6、いや7年浪人しろや、このぼけなすがーーーーー!」て気分になる。
本当に、教える相手は素直な子に限るののだ。
だけど、教えられる立場から考えると、素直ということは手放しで褒められる美点なのだろうか。いや、素直というのは時には最悪の欠点となってしまうこともあるのだ。
1 素直な人にとってアドバイスが多すぎる問題
僕が浪人していた時、たびたび感じたのだが、世の中アドバイスが多すぎやしないだろうかという点だ。
例えば数学の勉強法を挙げてみても、ある人は「数学は暗記だ。わからなかったら答えをすぐ見ろ。青チャートを暗記しろ」と言えば、別の人は「数学は暗記ではない。自分の力で何時間でも考えろ」と言う。
また英語の長文読解のやり方でも「長文は文脈がわかれば読める。特に接続詞に注意しろ。一つ一つの文章の構文はそれほど重要じゃない」とあれば、「長文は短い文章の積みかさねです。構文が分かれば長文もわかります。」ともある。
いや、どっちだよ!!!
どれを信じたらいいんだよ!!!!!!
そう。素直な人にとっては、アドバイスが多すぎるのだ。
一つのアドバイスを信じて、それ一本で勉強をしたら、それが自分に合っているか関係なく、ある程度のレベルまでなら伸びるだろう。
しかし、素直に全てのアドバイスを聞き入れると、間違いなく成績は伸びない。
一貫性のない努力の向こうに、結果は存在しないのだ。
2 素直バカではなく戦略的素直になろう
そこで僕は勉強する人は、素直は素直でも、戦略的素直になることを勧めたい。
僕の言う戦略的素直とは
1 人の言うことはしっかり聞く
2 聞いた事を自分にとってメリットがあるのか考える
3 メリットがあれば従い、無ければ無視する。
以上の3点を満たした素直さである。
つまり、自分で考えてから決めるということだ。