ちゅんだーは地上へ落下中、そして考える。

医学部受験に6年費やしても不合格した人。腐らず、マイペースに生き抜くのみ

孤独な浪人生が得ることのできる3つのメリット

 

先日、このような以下のような記事を書いた。

tundernation.hatenablog.com

 

確かに浪人生活において友達がいることにはメリットがある。

しかし実際には、様々な理由から、多くの浪人生は一人で孤独に勉強している。

 

僕の場合も、浪人を続けるにつれて、医学部に合格したり、逆に諦めて別の学部に行くなどの理由により、最後には周りから友達はいなくなり、最後にはいわゆる「ぼっち」で勉強を続けていた。

 

最初は孤独に勉強することが心配だった。浪人という苦しい時期をたった1人っきりで過ごすことができるのだろうかと思ったからだ。

しかし、最初は恐れた「孤独」だが、だんだん時間が経つにつれ、その状況にメリットを感じるようになる。

 

そこで浪人をする上で、友だちを作らずに孤独に勉強をするメリットを、僕の経験をもとに説明したいと思う。

 

1 浪人生にとって最も重要な資源は「時間」である。

 この限られた時間をどれだけ効率的に利用することができるかどうかで、大学合格の可能性が大きく変わってしまう。

そして「友だち」という存在は、この「時間」という資源を必要以上に消費してしまう要素となる恐れがある。

 

まず 当たり前のことだが、人によって勉強のやり方やペースが異なる。

例えば僕の場合、朝が最も集中できるが、逆に昼はまったく勉集中できない体質だった。そのため朝の5時に起きて、昼になるまでに重要な範囲の勉強を終わらせるという具合で1日を過ごしていた。

逆に、僕の友人の1人は、朝が弱いため午前中は勉強に全然集中することができなかったが、時間がたつにつれ集中力を増していき、夕方にもっとも集中することのできるタイプだった。

もし僕が昼に勉強の息抜きのため、彼のところにいったらどうなるだろう。

彼はとても人が良いため僕に付き合ってくれるだろうが、実際には彼は僕のために貴重な時間を犠牲にすることになる。

 

また逆の場合もある。

もしあなたが勉強に集中して、いわゆる「ノッている」状態のときに、友だちから息抜きの誘いがきたらどうするだろうか?

あなたが強い意志をもって拒否することができるなら問題はない。しかしそうではないなら、貴重な時間を無駄にすることになる。

 

2 無駄な人間関係の問題に悩まされない

浪人して驚いたが、浪人生の間での「人間関係」の問題は非常に多い。

浪人して予備校に入学する前は、全ての浪人生は大学合格のために全てを犠牲にして誰とも関わることなく、ひたすら勉強をしていると思っていた。

しかし実際には良くも悪くも、多くの浪人生が高校と同じように、特定のグループに所属し、そこでの人間関係で繋がって毎日を過ごしているのだ。

 

そのため、人間関係の問題の話題が常に絶えない。

 

例えば、当時僕が仲良くしていた年上の浪人生が、一人の女子と喧嘩したことで、予備校の多くの女子からの強いバッシングを受けることになり、その結果予備校を辞めることになってしまった。

また別の浪人生は、同じグループで仲良くしていた友人が、裏では本人の悪口を言ってることを聞いてしまい、それにより精神を病み、大学入学後も定期的に病院に通うほどの鬱状態になったこともある。

 

これらはほんの一部の例であり、ほかにも考えられないほどのドロドロした事件が多くあった。

 

そもそも、浪人生はとてもストレスを感じやすい環境にいる。

 

今後の人生を左右する大学受験という大一番に臨むストレスは計り知れない。そんな中で人と深く関われば、自分と他人を比べて必要以上に落ち込んだり、またストレスが原因で友達のささいな行動や言動に過敏になることで、さらなるストレスを生みだす悪循環に陥る可能性もある。

浪人する以上、勉強のストレスを感じることはしかたのないことだ。

そのため、人間関係によって生じる無駄なストレスをできる限り避けるべきである。

 

3 自分と向き合う機会を与えてくれる

そして「孤独」は自分自身について考える機会を与えてくれる。

先日、ある番組で有名講師の林先生が「孤独」について語っていた。

 

「友達は少ないほうがいい」林修が孤独の素晴らしさ熱弁「孤独が嫌という人は本をあまり読まないことが多い」 livedoor NEWS

 

 林先生の言う通り、「考える」という行為は孤独にならないとできない。

実際に自分が浪人となり、さらに地元を離れて1人きりで浪人をするようになって、初めて真剣に物事について考えるようになった。

そのときの孤独な状況は僕にとって辛い経験だったが、そんな経験をすることで初めて心の底から思っていること、そして今までの生き方について真正面から見つめて、考えることができた思っている。

 

大学生になった今では、浪人していたときよりずっと毎日が楽しく、満ち足りた生活をしている。

しかし浪人していた時より、物事を考える機会がずっと減ってしまったのも事実だ。

 

だから、もしあなたが一人で孤独に勉強している浪人生ならば、その辛さや苦しみは充分にわかる。かつての僕もそうだったから。

でも、人生においてそこまで「考える」ことのできる機会はめったに存在しない。

 

4 まとめ

以上が僕の経験上、浪人生が「孤独」に勉強するメリットだ。

正直な話、孤独という状況は浪人生にとって最も効率的な勉強法を作り上げやすい環境であり、また孤独を経験することで人間的に確実に強くなる。

 

だからもし、あなたが浪人生でたとえ友達がいなくても、心配ない。

その機会を十分に利用して、受験勉強を頑張って欲しい。