塾で流行った3冊の自己啓発本
他の塾ではどうなのか知らないが、僕の通っていた塾では自己啓発本が流行っていたことがある。
特に浪人を極めた、いわゆる「塾の主」と若い子たちから畏れられていた多浪生たちの間で流行っていた。
ちなみに僕はその多浪生たちとは深く関わらずに、仲の良い友人と離れの別館で勉強していたため、「別館の赤軍」と呼ばれていたらしい。なぜ赤軍なのか未だに分かっていない。
そこで塾で流行っていた代表的な自己啓発本を3冊ほど自分の体験と一緒に紹介してみようと思う。
1 7つの習慣
- 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 2013/08/30
- メディア: ハードカバー
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言わずとしれた名著である。
自己啓発本を日常的に読む人だったら、すでに読んでいるのではないだろうか。
僕はこの本家の「7つの習慣」は読んだことはなく、著者の息子が執筆した、この「7つの習慣ティーンズ」を読んだ。
- 作者: ショーン・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 2014/05/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ティーンズである中高生を対象としているため、内容や文章がとてもわかりやすくなっている。
「7つの習慣」に興味あるが、難しそうと感じる人にはお勧めである。
これを読んだのが、多分浪人5年目の時だろうか。
読んだ当初は、自分がとても素晴らしい人間になったかのような高揚感があった。
「おお!これで医学部に合格できる!!」
「俺の人生、成功したも同然じゃないか!」
そう思ったのだった。
そして、大学生になった現在。この本の内容を僕は何一つとして実践できていない。
ちなみに、塾での担当講師との面談の際、最近「7つの習慣」を読んでることを言ったことがある。
すると、その担当講師から
「おまえの人生、間違った方向にすすんでるな」
と言われてしまった。
少し多浪に厳しすぎないですか・・・
2 嫌われる勇気
日本にアドラーブームを起こした、有名な本。
アドラー心理学を用いて、人間関係の悩みの解決を目的とした本だ。
そして、塾で最も流行った本でもある。
勉強ではなく、人間関係の悩みが多かったのであろうか・・・
僕の当時の友人の1人もこの本にドップリはまり込んでしまったのだが、そのおかげか何か言われるごとに「はい、それは課題分離」と言うようになってしまった。
「課題分離」とは相手の感情や思考など、自分ではどうしようもないことを、自分ではなく相手の問題と考えることで、余計な負担を負わないようにする考え方のことだ。
そのため彼は自分にとって「都合の悪いこと」=課題分離という考えをもってしまったようだ。
そのせいで、みんなから嫌われてしまうという、まさしく本書のタイトル通りの結果となってしまった。
3 PDCA関連本
そしていわゆる「PDCA」に関する本もとても流行った。
PDCAとは下の引用にある通り、4つのサイクルを繰り返し行うことで、主に業務などの改善を目的とした考え方だ。
PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。 Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。
PDCAサイクル - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/PDCA%E3%82...
このPDCAを、勉強に生かすことで効率的に成績を上げていこうとの考えのもと、浪人生たちに広まっていった。
当時、大阪大学を卒業したのちに医学部を再受験しようとしていた人が、このPDCAの重要性をみんなに広めていった結果、塾内で空前のPDCAブームが生じた。
しかし僕はこの人からいわゆる「意識高い系」の匂いを感じ、「何がPDCAだよ!黙って勉強しろよ!」と思ってしまい、PDCA関連の本には手をだすことがなかった。
大学生になった今、このPDCAに関する本を読んでみると、なかなか勉強に使えそうな考えである。
まとめ
実際、自己啓発本を読むことはとても面白い。それに受験に役立ちそうなアイディアも沢山存在する。
もし気になる自己啓発本があれば読んでみるのをオススメする。
ただ、読んでも成績が上がるわけではないので、読み過ぎには注意です。